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Channel: 特撮大魔王のオタク趣味満喫日記
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C86 2日目 撮影地獄の始まり 庭園エリア編

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はい、続きドンドン行きましょう。

庭園エリア、ある意味ここが一番大変でした。
何が大変だったって、見渡す限りの人、人、人、人、人、人、人、そして人!!!しかも狭い!!

さらに、人気のレイヤーさんの周りには人が集まって巨大な壁を形成し、私の行く手を阻むのです!
そうです!それがコミケなのです!(ゆうゆう風に)



そして最初に撮ったのがこの人。ストリートファイター3のエレナさん
日焼けが大変そうです。



続いてこの方。キン肉マンの「ペンチマン」
いつ出て来た超人か、言えた君は偉い。

左腕があるバージョンとないバージョン、両方用意したシャンクスさん。流石に芸が細かい。






6枚連続で出しました、「BLACK LAGOON」からレヴィのコスプレをしているこの人は、ハンドルネーム・バンビさん
去年も同じコスで冬コミに出てました。
健康的な御御足にクビレでございます。


 

また大量に投下しました、アラレちゃん(大人バージョン)。
じゅじゅさん、大勢の人にモミクチャにされながら撮影されてお疲れ様でした。3日目の島風コスでの参加もお疲れ様でした。
そして素晴らしいおっぱいをありがとうございました。


「ラブライブ」の小鳥ちゃん。元ネタが最初分からず、3日目に売り子としてサークルにいらしたご本人様に聞き直しに行きました。
つぶさん、ありがとうございました。



この人からは名刺等をいただいておりませんでしたが、
ジョジョ3部から、またまたポルナレフ
今度はアヌビス版と…何のポーズだったっけ。



またいた。菊地真さん。同じキャラでも違う格好の人が結構いるので面白い。



艦これは
知らないけれど
カッコいい

「艦隊これくしょん」から、敵の巡洋艦
怪獣スキーとしてはこういうのも大好物です。



またまたまた「アイドルマスター」から菊地真さん。
と、星井美希さん

露出度が高いのは良いかもですが、これはこれで日焼けしそうです。
左からそれぞれ、桃井ももさんA美さん。お暑い中お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。



またまた「艦隊これくしょん」から「鳥海」さん
やっぱり艦これ人気なんだな。でも始めると艦これに遊ばれそうで…




で、モミクチャにされる中で最後に撮ったのがこの人。
「アイドルマスター」から、永遠に愛されるであろう巨乳アイドル、三浦あずささん
この衣装、全部手作りなんて驚きです。
如月ももさん、ありがとうございました。
3日目に買った写真集も大事にさせていただきます。


と、ここで人の山の中にいるのが流石に辛くなり、庭園エリアから脱出。出口近くの比較的空いているエリアでは、



磯兵衛さん




漫画界№1巨乳アイドル、ナミさん。
本人に及ばずとも、お美しいです。


そしてやっぱり、纒流子さんがいました。

庭園エリアから出た後で撮った写真の話はこの後すぐ!


C86 2日目 撮影地獄は終わらない 西コスプレ広場&屋上編

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さて、今度は西エリアに向かった私はコミケの中で一番広いコスプレエリアに遣って参りました。
ここなら広いので、さっきの庭園エリアよりはマシです(笑)。

そこでも色々と素敵な方にお会いしました。

最初はこの方。
ムッチリと肉付きの良いすーぱーそに子ちゃん
こういう女性も私は大好きです。全身くまなくなでなでプニプニしてみたい。



出て来る出て来る、すーぱーそに子(チアガール版)
そに子って確か去年か一昨年くらいに初めて見た気がしますが、やっぱり人気のようです。



今度は「名探偵コナン」から怪盗キッドさん
衣装はトランプ銃含めて全部出来あわせのものを購入したそうです。
売ってる人、いるんだ…




そしてまたいた。2014年上半期お騒がせコンビ
トリオの残り1人は、お面(苦笑)を付ければ混ざることが出来ました




クオリティ抜群のピッコロさん
耳の後ろの肌色なんて、私は見ていません。




ハゲマントこと、サイタマさん。そういえば最近ワンパンマン見てねえな…


一体何人目でしょう、3人目です。すーぱーそに子
さっきの人より細い方です。




こちらもまたまたまたそに子ですが、彼女と同じ衣装の方は確認していません。
志乃里さん、名刺ありがとうございました。


またまた「艦これ」から、島風ちゃん。こいつは私も知ってました。

そしてまたまたまた「艦これ」から日向…に見せかけてダンボール!!
…これなら私も出来るかも。

今度はジョジョから部を超えての共演、ジャイロと承太郎
ホル・ホースもさっきまでいたらしいですが、「あれ、俺?」と指差し合う写真は取れませんでした(笑)。

マミさんズ。これはまた圧巻。


「シティハンター」から、冴羽獠と海坊主
海坊主の声がアーノルド・シュワルツネッガーの日本語版なのが納得出来る一枚です。





続いて、本人に尋ねるまで元ネタを知りませんでした、格闘ゲーム「モータルコンバット」から、ジェイド!
黒い衣装は暑さに堪えることでしょう。



そしてお隣には、同じく「モータルコンバット」からキタナさん
口元が暑そうです。
って、さっきから「暑そう」しか言ってないな(^_^;)


屋上に上がると、そこもまたまたコスプレエリア。



「DOA」から、かすみとあやね
かすみ担当の左の方はイギリス、右のあやね担当の方はアメリカから来たそうです。

流石にヨーロピアンにアメリカンは違うますね。
え?何がって?…それを言うのは遠慮しときます。







そして今度はモリガンさんとリリスちゃん
手作りする人ってどうやってやってるのか、一度見てみたいものです。



さっきの人に会わせてみたらどうなるのか、ちょっと興味のある、
元祖ダンボール


さて、次はどんな写真を撮ろうか、と思っていたその時。


カメラの充電が切れました。

じゃあスマホで撮るか!と思って意気揚々と撮り続けていたその時の私は、
そのことが自分の首を絞めることになるとは気付いていない…

スマホ編に続く!

C86 2日目 撮影地獄の終わり そして編集地獄へ…

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ずっと更新が滞っていました、特撮大魔王でございます。

前回、カメラの充電が切れ、続いて私はスマホでの撮影を試みた私。
それが撮影地獄をより過酷なものにするということなど、その時の私は知る由もなかったのでした…

前回のダンボールガンダムさんのすぐ近くにいた、ヨーコ・リットナー

夏は暑いし、冬は寒いし、コスプレって本当に大変そうです。

スパイダーマンじゃありません。デッドプールです。
「ディスクウォーズ・アベンジャーズ」に出たらどうなるのか少し気になるキャラですが、
理由・詳細はウィキペディアさんに聞いてね!

相方のパトランプ君は映画館でお仕事中。今はコミケを盗撮さん

これはまた懐かしい。「キン肉マン」のキン骨マン
「王位争奪編」なんかでも観客席でライバルを応援する良い奴でした。

バニースーツのブルマさん。
彼女がこの格好をしたのは確かドラゴンボールがまだギャグ漫画だった時でしたね。



…楽しそうで何よりです。


セーラーウラヌスとセーラーネプチューンです。
丁度セーラームーンもリブート版がやってますが、実はよく知らない私(笑)。


「ラブライブ!」から、東條希さん。このレイヤーさんとは知り合いです。
ずっと更新遅れました、さきえるさん、ありがとうございました。
今まで色々写真撮ってるのに私が無精でブログに載せてなくてごめんなさい。
そうそう、確かこの方と出会ったきっかけは彼女が春麗のコスで一昨年の冬コミに参加してた時…(省略)

黒いエナメルが熱を吸収して大変なことになっているそに子さんこと、めぐろあむさん。
本当にお疲れ様でした。

そに子さんに憧れる「ポチャ子」と、またまたそに子さん。
神衣さん(左の人)、ありがとうございました。
私はこれくらい肉付きの良い女性も好きです(笑)。

またまたまたまたそに子。人気なのは良いのですが少し食傷気味です(笑)

女性化したヘタリアの「アメリカ」。通称ニョタアメさん。
この人みたいなノリが私は大好きです。
エイノさん、スタイル良くて素敵です。

「ワンピース」から、アラバスタ編での踊り子服のナミさん。
「えー!着ちゃうの?!」とサンジが文句言う前の姿です(笑)。
やまね仔さん、ありがとうございました。

そして同じくワンピースから、ハンコック。この間テレビスペシャルで大活躍でしたね。


さて、載せる載せる詐欺みたいになってすみませんでした。
自分の写真が載るのを楽しみにしてくれている人がいるのに遅くなって、私も少なからず心が傷んでいます。
これからももう少し写真の量を少なくしようかな、と言いたい所ですが撮影欲求の赴くままに撮りまくってるだろうと思います(笑)。

では、また冬コミで撮ったらまた写真をアップしようと思います。またその時に…

コミックマーケット87 1日目レビュー

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あけまして殆どおめでとうございます。ただでさえここでの投稿は少ないのに、2015年最初の投稿です。特撮大魔王です。

去る2014年12月28日、1年に2度だけ再会される、オタクにとっての戦い。コミックマーケット。
その87回目が東京ビッグサイトで開催されました。


年始めに、そのレビューをさせていただきます。
コスプレの写真の加工が終わり、ようやく1日目の分だけ公開出来るようになりました。

1日目は、薄い本巡りではジャンルコード分けされる都合で
プリキュアの同人誌を扱った方たちのブースが集結する場所、
通称「プリキュア島」に入り浸っておりました。

ブースの方たち、優しく応対してくださってありがとうございました。
色々買いましたが、私のお気に入りは、こんな感じ。

①アルさんの「いまでも ふたりは」「プリキュアオールスターズ Ten Years After」
「ふたりはプリキュア」の2人がリアルタイムで年を取ったという設定での短編
私のSSと偶然にも同じような趣向で、アルさんとは趣味が合う気がしました。

②ドリヤマツルギさんの「幸福注入プリキュア」
特撮ヒーロー番組のパロディが連発されていて、妖怪ウォッチ・かいけつゾロリを見ているような気分で笑わせていただきました。
私の説明だけを頼りにハヤゆりのスケブを書いてくださって、ありがとうございました。
今スキャナーが使えないので、スケブは後日掲載いたします。


③megさんの「きみのハピネスがボクにうつっていく」
普通にちゃんとニヤニヤさせてくれる誠めぐ本。
俺的にはこういう話を公式でやって欲しかったです。これが公式でいいです。
ブルめぐなんて要らなかったんや!!!
ガチな話をいきなりしたのに付き合ってくださって、ありがとうございました。
megさんとお話していて、「何故私はハピネスチャージプリキュアが嫌いなのか」という題で一筆書いてみようかと思い立ちましたありがとうございました。

他にも色々な場所で色々なものを購入したのですが、どれも楽しみ倒させていただきます。

そして大体の獲物を捕った後は、コスプレエリアへ。
色んな人の色んなコスプレを見て、撮って楽しむのがコミケのもう1つの楽しみであります。

東エリアで最初に見つけたのが、「マジンボーン」から、グレゴリーとその幼少期お二人。
マジンボーンはかなり面白い作品なのですが(今年見たアニメでは一番面白かったです)、
以外とコスプレしてる人は少なかったので貴重でした。

 


続いて、今年頭にアニメ版も放送されていた、すーぱーそに子
藍沢アヲさん、お写真撮らせてくださってありがとうございました。
…やっぱり寒そうですね何度見ても(;´∀`)
皆さんは、冬コミではコスプレイヤーさんにカイロでもお配りすることをお勧めします。



脇の下の白塗りが剥げている所なんて見ていません。
大阪からお越しのグリコのアレとくいだおれ人形さん

 


ヘルシングから、セラス・ヴィクトリア
全一さん、この冬に半袖とは恐れ入ります。
胸も地で再現出来れば…ゲフンゲフン!



3日目では徹夜組をしまっていた、しまっちゃうおじさんさん
ハルニャンさん、ありがとうございました。

アイエエエ!!ナンデ!?ニンジャナンデ?!
来年には皆ニンジャスレイヤーを見る。いいね?



妖怪ウォッチから、被り物のウィスパー
ダンボールを固めた被り物なら私も作れそうです。私もやってみようかしら。
フィアさん、ありがとうございました。



左側は私です。
右に映っているのは、声優の山口勝平さん
まさかこんな所で本物の声優さんとお会いできてビックリです。
こっちのムチャブリにも快く応対してくれてありがとうございました。

 


なるほど、その発想はなかった。
サボり魔こと冨樫義博のコスプレ。

これなら私でも出来そうです。
「逃走中」のハンター

 


合わせをしていました、ブラック・マジシャンと、ブラック・マジシャン・ガール
三毛猫教授さんと琴音さん。ありがとうございました。



例のNO MORE映画泥棒のお三方
パトランプマンのケイトさん、カメラの七瀬夕さん、ありがとうございました。

 


左から、ウルトラマン・レッドバロン・ウルトラセブン
赤いです。

 


マシーン大元帥と、鎧騎士。これだけの手間をかけられるのはすごいとしか言いようがないですね。



特撮勢で溢れかえる同じあたりには、ゴーカイレッドもおりました。



その横に居たラルさん。



今回の冬コミでは方々で見かけました、「七つの大罪」のディアンヌ(1人目)
macchoさん、ありがとうございました。

 


可愛らしい雰囲気の、鬼龍院皐月様
この方ならプリキュア5のかれんさんとかも似合うかもしれません。



やはり人気だ、妖怪ウォッチの、左からコマさん・ロボにゃん・ウィスパー
まだまだ映画妖怪ウォッチのレビューはする暇がございませんので、安心して当ブログをご覧ください(笑)。

 


めっちゃ体柔らかいDIO様。マトリックスのマネはしたことありますが、これは出来ません(笑)。



ドラクエから、死霊の騎士
容量と、一般の方のプライバシーを折衷したら、剣先が切れてしまいましたすみません。



天野さんがやっているのは、マッチョなマリオさん
このマリオはマリオさんと呼びましょう(笑)。クリボーも体当たりで消せそうです。



またまたそに子さん。にしても皆さんよくやりますねこんな寒い中…



ジョジョの奇妙な冒険から、トリッシュ・ウナ。顔をうずめたくなる腋です。
衣装がズリ落ちそうでちょっとヒヤヒヤしました(笑)。
ハルミさん、ありがとうございました。

そして最後に撮ったのは、

 

 

 

 


ONE PIECEから、ルフィのコスプレをしたナミ(2年後版)
前回「2年経つ前版」をしていた方とは違う方ですが、
まさかこれをやる人が出るとは思いませんでした(笑)。脚綺麗ですね。
にしても、流石にあの格好はノーブラでは再現出来なかったようですね〈(^_^;)
敢えて言うならもう少し元のフィギュアに忠実になっておっぱいの辺りを…すみません何でもありません。



と、いう感じで1日目は終了しました。
2日目はものすごい量の写真を撮ったので、編集地獄に陥っているかと思います。
また後日、2日目以降のレビューはさせていただきます。

私が「ハピネスチャージプリキュア!」を嫌いな理由 目次

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皆さんこんにちは。3が日が終わり、日常がまた始まった所ですがいかがお過ごしでしょうか、特撮大魔王でございます。


コミケのレビュー記事がまだ書けてないのにこんな題で記事を書くという不誠実&命知らずなマネをやらかしました(;´∀`)

しかし、それでも言わずにおれない話がいくつかございます。


私のSSをpixivでご覧になっている方はもしかしたら気が付いているかもしれませんが…私は、実を言うと現在放送中のプリキュアシリーズ生誕10周年記念作品として大々的に宣伝されていました、「ハピネスチャージプリキュア」が大嫌いです。


これも、二次創作という形で物語を作る一端の物書きだからでしょうか。

「あれ、ちょっとこれは…」とか、「これは駄目だろ…」とか、色々とアニメを見てると思うように最近なってきたのです。言わば「職業病」ですね。


というわけで、「ハピネスチャージプリキュア!」終了直前スペシャル、私の怒りをぶつけます。


※色々書いてたらあまりにも長くなったので、目次形式にしてお送りします。

①世界観・設定と実際にされている描写の乖離
(http://ameblo.jp/otakudejukensei/entry-11976173240.html

②説明の必要な5W1Hを物語上の理屈で全く説明していない
(http://ameblo.jp/otakudejukensei/entry-11976190842.html)
③ヒーロー番組における鉄則「勧善懲悪」「信賞必罰」が守られていない

※完成次第どんどん追加します

私がハピネスチャージプリキュアを嫌いな理由 ①世界観・設定と実際にされている描写の乖離

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「ハピネスチャージプリキュア」の世界の「ウリ」は、世界中にプリキュアが居ることでした。
ハワイにはキュアサンセットキュアウェーブが。
アメリカにはボンバーガールズプリキュアが。
フランスにはメルシィプリキュア
インドにはワンダフルネットプリキュア
エジプトにはキュアナイル
オーストラリアにはキュアサザンクロス
そして日本にはハピネスチャージプリキュアキュアテンダー

世界のプリキュアたちは100人を超えるということが判明しています。
ひめといおなが買い物に行く話で出てきたお菓子のパッケージに書かれています。



↑これです

そして何故100人以上ものプリキュアが居る(要る)のか。
それは、幻影帝国が全世界に存在を認知されており、現在進行形で世界中にその魔の手を伸ばしている人類の敵だからです。
そして彼らは、ターゲットに定めた土地をサイアークの毒(?)によって自分たちに住み良い(そして人間が生活することの出来ない)状態に変えていきます

…この設定、ちょっと似てません?




映画「パシフィック・リム」の、「KAIJU」に。


KAIJUも、猛毒の体液「KAIJU BLUE」を撒き散らして、地球の大地を侵略者にとって住み良い状態に塗り替えるのが目的の生物兵器でした。

サイアークも、やっていることは要するにKAIJUと同じです

そしてKAIJUの場合は、半年に1回、3ヶ月に1回など、出現するペースは年月と共に早くなってきたものの
「一度に一体しか出現しない」
「太平洋の海底からやって来る」
「一度出て来るとしばらく出て来ない」

という特徴が有りました。

一方、サイアークと、それを召喚する幻影帝国の幹部はどうでしょう?
複数人の幹部が、複数の地域を同時攻撃しているのが普通でした。
しかも、幹部1人でサイアークを複数同時に作ることが出来るいうことも明確に描写されています(お祭り回でのオレスキー等参照)。
…あ、そうそう。ナマケルダとホッシーワが同時にピカリが丘に現れたこともありましたっけ。
更に、瞬間移動して現れるので、どこからやって来るか分からないという特徴もあります。
そして、毎日のように世界を蹂躙し、どこかを不幸のエリアに変えて行きます
ある意味、「仮面ライダークウガ」のグロンギよりタチが悪いです

このように切迫した世界で、あなたは「いつも通り」の暮らしが出来ますか?


 
   / ̄ ̄\
 /   _ノ   \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)  出来るわけがないだろ
  |     ` ⌒´ノ  常識的に考えて……
.  |         }
   ヽ     ノ        \
   /   く  \       \
   |     \   \        \
    |    |ヽ、二⌒)、         \


では、「ハピネスチャージ」の世界で、人々はどのように生活しているのでしょうか?

町の片隅が侵食されているのに、「プリキュアが何とかしてくれるから大丈夫」と、町の人達は呑気に構えています
ファントムが世界中のプリキュアを狩って廻っているのをテレビのニュースで見ためぐみたちは、またファントムに襲われる危険もまともに考えずに潮干狩りに行きました(そして案の定やって来たオレスキーに襲われました)。
サイアークの素体にされる危険があるにもかかわらず、1人で出歩いている人も普通に居ます(第一話の真央ちゃんとか)。
幻影帝国がどこから襲って来るか分からないことで怯えている一般人の描写も、全くありません。

突然現れたサイアークに商品を台無しにされるリスクがあるのに、飲食店が普通に営業しているし、文化祭は普通にやってるし…

ハッキリ言います。

非常事態と呼ぶべき悪夢のような世界観に、あまりにも不釣り合いなほど「普通」です。

地域によっては紅蓮の炎に包まれていたりする場所もあるのに、日本が、自分の住んでいる町が同じようにならないという保証は、どこにもありません。
そんな世界で、めぐみたちは夏休みには合宿を楽しみ、ハロウィン仕様に飾り付けられた町で食べ歩きをし、クリスマスにはいつも通り開催されているクリスマスセールで買い物を楽しみ、河川敷へピクニックに行きます。

世界のどこかで追い詰められているプリキュアを放ったらかしにして、です。

いおながファントムによってプリキュア墓場に送られた時には、めぐみたちは力を合わせてファントムを倒しました。封印された海外プリキュアの「コレクション」たちには一切目もくれず、気にもかけず、です。
…めぐみたちには、彼女たちがその辺の石ころにでも見えたのでしょうか?


そしてもう1つ。
「人々の生活が普通すぎる」のに加えて大きな違和感を生み出しているのが、この疑問です。

「そんなヤヴァイのがウジャウジャ居るのになんで国連は何もしないわけ?」「警察や軍隊はプリキュアにサイアーク退治を丸投げしてて、何も感じないの?」

エトセトラ、エトセトラ、一言で強引にまとめるなら、こうなります。

「大人は何をやってんだ!!!」

国連があって、警察があって、国家があって、司法があって、産業があって、経済があって…それらに囲まれて人間が生活しているのが現代社会です。
それこそ、「ハピネスチャージ」の世界でも、幻影帝国という差し迫った状況を前に、対サイアーク用兵器なんかの開発に携わっている人が居てもおかしくはありません。

「パシフィック・リム」の世界の科学者たちが、人型巨大ロボット兵器「イェーガー」を生み出したように。
政治家たちがKAIJUという人類共通の脅威を前に、全ての国家間の対立を停止させ、環太平洋防衛軍、通称「PPDC」を発足させたように。

公然の存在として敵が認知されているなら、プリキュア以外の誰も何の行動も起こさないのは、世界として、社会として破綻しているのです。

で、劇中で描写された数少ない「大人」は、せいぜいめぐみたちの両親、増子さん、そしてブルーさんくらい。
そしてこれらの中で、まともな大人とちゃんと評することが出来る人は、殆ど居ません

まず、増子さん
彼女は、
バスタオル状態にされて封印されるプリキュアたちをお茶の間に晒し
取材許可をもらっているとはいえピカリヶ丘中学でめぐみたちを付け回し、
挙句の果てにめぐみの家に勝手に上がり込んでいました

 
   / ̄ ̄\
 /   _ノ   \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)  これって許されちゃダメだろ
  |     ` ⌒´ノ         報道倫理的に考えて……
.  |         }
   ヽ     ノ        \
   /   く  \       \
   |     \   \        \
    |    |ヽ、二⌒)、         \
↑本日2度目のやらない夫

親たちについては、出番が片手で数えられるほどしかありませんでしたので、評価する材料も少なすぎて評価は難しい所です。
まあ取り敢えず、「あんたいい加減にしなさい。警察呼ぶわよ」とかそれくらいのことは増子さんに言っても良いんじゃないですかねぇ、かおりさん?

そしてハピプリを好きな人にも嫌いな人にも嫌われる、自称地球の神「ブルー」
ここで彼の悪事をざっとまとめておきましょう。

Ⅰ ミラージュを振り、悪堕ちした間接的な原因になった

シャイニングメイクドレッサーが誕生した回にて、彼が明かしたミラージュとの因縁がどのようなものだったか、ご記憶でしょうか?

「自分は300年ほど前にミラージュと一緒に戦って、巨大な悪を打ち倒したのを経て恋人同士になった。しかし、全てを愛さねばならない地球の神としての立場があるので、自分から振った」

と、このように供述しています。

…ぶっちゃけ、この理由ってどうよ?

だって、ミラージュの気持ちを受け入れて恋人同士になる前から、なってからも、
彼が「全てを愛さねばならない地球の神」であることには変わりないんですよ?

なのに、なあなあで相手の気持ちを中途半端に受け入れておいて、
後から急に「全てを愛さねばならない地球の神」になって一方的に別れたんですよ?

 
   / ̄ ̄\
 /   _ノ   \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)  最初から断るべきだろ
  |     ` ⌒´ノ         ミラージュの気持ち的に考えて……
.  |         }
   ヽ     ノ        \
   /   く  \       \
   |     \   \        \
    |    |ヽ、二⌒)、         \


別れたくなった途端に「神様になった」ブルー。
これって、一度は気持ちを受け入れた相手を振る理由としては考え得る限り最低ではありませんか?

そしてそのことに関して、ファントム初登場の話では「全ての不幸の原因は僕にあるのかもしれない…」などとほざくあるさま

はいはい、かあいそうでちゅねー。「可哀想な自分」に酔った(違う意味で)可哀想な人ですねー。

………………

自分が全部悪い癖に悲劇の主人公を気取るな、この最低男め。


Ⅱ 幻影帝国の相手をプリキュアたちに丸投げし、自分では何もしない

自分で本当に全部やれとは私も流石に思いません。
しかし、プリキュアたちの保護者・司令官的ポジションとしての青髪についても、私は大いに不満があります。

まずさっきも言いましたが、前提として、
「ハピネスチャージ」の世界では各国にプリキュアと名の付く戦士が100人以上居ます。
彼女たちは全員、青髪がばら撒いた「愛の結晶」を拾った(あるいは命中した)女の子が
覚醒したものだという設定です。

しかしこの設定、ぶっちゃけ言って私は嫌いです。

世界レベルの悪事を働いている幻影帝国に対抗して、
まともに戦うことが出来る唯一の存在であろう「プリキュア」という戦士たちが、
若い女性でなければいけない理由は「物語上の理屈で(コレ重要です)」全く示されていません。
これが、私の中で大きな違和感になっています。

それこそ、仕事にあぶれてその辺で腐っている、路上生活を強いられている人たちを
スカウトしてサイアークと戦わせても、物語的には何の問題もありません
(それだったら番組としてプリキュアの看板を担ぐ意味がなくなりますが、メタ視点の入ったツッコミは受け付けません)。

ついでに言えば、今までのプリキュアには
「目の前の敵と戦えるのは自分たちしかいない。自分たちが目の前の敵に負けたら世界が終わる」という
一種の緊張感がありました。

しかし従来とは違って、「ハピネスチャージ」の2人(のち最終的に4人)や
世界のプリキュアたちはどうかと言いますと…こう言ってはナンですが、世界観上での位置づけは「幾らでも代替可能な有象無象のチームたちのone of them」に過ぎません。

そんなの「ヒーロー」じゃありません。ただの「兵隊」です。

そして肝心の本人は何をしてるかと言いますと…大使館に閉じこもって、お茶飲んでます
後は、確か1回インドのプリキュアに挨拶しに行ったついでにカレー粉買いに行ってたっけ。

あとは、めぐみたちの合宿に付いて行った以外でピカリヶ丘から出た描写は特に存在しません

…お前全世界のプリキュア管轄する立場なんだから1つのチーム依怙贔屓しちゃダメだろ
それに、ミラージュを説得しに行く行く言って行かないし
ラブリーVSミラージュの戦いではミラージュに縛られたままボーっとしてましたし…バリア出せるんならせめてサブ盾くらいやれよ。

Ⅲ ファントムのことを、めぐみたちに一言も伝達しない
Ⅳ ファントムに封印された海外のプリキュアを気にかける描写が全くない

まとめて説明します。

前述の敵「プリキュアハンター ファントム」は、それこそ映画「マトリックス」で喩えるとエージェントのような
「戦ってはいけない相手」であり、「出会ったらとにかく逃げなければいけない相手」です。

そして彼がスカウトして戦場に送り出した少女たちの中には、ファントムによって幽閉状態になった子もいます。
そのファントムの存在を、あの青いのはめぐみたちに一言たりとも伝達していませんでした。言う機会が3ヶ月はあったのにもかかわらずです。
青春時代を根こそぎ奪われる可能性すらあるこの敵のことは、普通に考えたら何としても伝えなければならないでしょう。

そしてファントムは圧倒的なパワーを持ち、負ければ鏡棺桶に封印されます。
当然、そんな状態では社会生活も送れません。表向きでは、彼女たちは蒸発したことになります。

どうやらファントムが棺桶状態にして閉じ込めたプリキュアは、
本人曰く「意識を保ったまま悪夢の中を彷徨い続ける」らしいですが、
元はと言えば、彼女たちは青髪が自分でスカウトした「兵隊」たちです。

キュアナイルやエコーのそっくりさんがエターナルゲージなる技を受けて封印された時、彼は何かしたでしょうか?何もしていません。

バリアを張ることくらいは出来るのに、現場に急行してやられそうなプリキュアの為に逃げる時間稼ぎをするとか、
それくらいは出来るであろうものを、そういうことも、まったく何もしていません。

鏡があれば一瞬で地球の反対側にだってポンと行ける、クロスミラールームという「どこでもドア」的なものがあるにもかかわらず
です。
世界のプリキュアの家族や知人たちからすれば、ある日突然自分の家族・友達が蒸発したことになり、彼ら彼女らの心に深い傷が付くのは明白です。
その世界プリキュアやその家族・友達の為に彼が何かしたという話は、劇中での描写を見る限りでは一切ありません。

ニュースでその光景を見ても、彼はまるで対岸の火事を見ているかの如く、平然としています。何か手を打とうとする描写もないです。彼女たちの家族・友達のために何か補償をするとか、そういう描写・台詞も全くありません。自分がかつてスカウトした「兵隊」たちに、あまりにも冷たい。

まるで使い捨てのアリコマンド扱いです。

彼の行動は、極めて無責任であり、正義の味方のすることとは到底思えません。


Ⅴ 「全てを愛さねばならない地球の神」の癖に,これ見よがしにめぐみに粉をかけて誠司のSAN値を削り続けた

さっきも言いましたが、何故か彼はひめの隠れ家を兼ねる日本のブルースカイ王国大使館に常駐しており、その大使館に閉じこもって基本的にお茶飲んでます。
1回インドのプリキュアに挨拶しに行ったついでにカレー粉買いに行ってたのと、めぐみたちの合宿に付いて行ったのと、幻影帝国とのラストバトルでブルースカイ王国に向かった時以外、描写されている限りではピカリヶ丘から一歩も出ていません。

ハピネスチャージプリキュアの3人(後に4人)にベッタリな青いやつですが、彼はファントム初登場時のめぐみへのハグを皮切りに、何かある度にめぐみを依怙贔屓し、アナ雪に便乗するつもりなのか「ありのままで君は良いんだよ」と気持ちの良い言葉を並べ立て、思わせぶりなモーションをかけ続けました。

その後も、めぐみが風邪を引いた時は誠司が持って来た氷枕を取り上げて自分が持って行ったり、タイミングを見計らったかのようにめぐみを密室に連れ込んだり(これは親御さんからクレームが来たそうです)。

しかもそんな展開を、めぐみに想いを寄せている誠司の目の前でこれ見よがしに展開しました

誠司の視点から見れば、日常も幼少から連れ添った異性も、全て奪われる、悪夢以外の何物でもありません。

「誠司を悪堕ちさせたレッドの方が正論を言っている」というコメントを方々で拝見していますが、
青紙と、彼との火遊びにうつつを抜かすめぐみの態度が、誠司のSAN値を削り続けたのは明白でしょう。


話が横道に大いに逸れましたすみません。

…このように、「ハピネスチャージ」の世界は仮にも現代社会と限りなく近い世界で、
ワールドワイドな設定の下で展開されている、大人の介入の余地がある世界…にもかかわらず、それらと実際の描写が大幅に乖離しているのです。まともな大人も、殆ど居ません。

これを「欠陥」と呼ばずして、何と呼べば良いのでしょうか?

私がハピネスチャージプリキュアを嫌いな理由 ②説明の必要な5W1Hを物語上の理屈で説明していない

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突然ですが、喩え話をします。

仮面ライダーシリーズで、主人公が第一話でいきなり仮面ライダーになったら、何故仮面ライダーに変身出来るのか、どこかでちゃんと説明しないと視聴者がモヤモヤした気分になるでしょう。

ガンダムのパイロットが、何故そのガンダムに乗っているのかを一切描写せずにガンダムパイロットとして50話戦い続けられるでしょうか?
物語の中で一応出来たとしても、それを見ている視聴者から主人公として支持されることはないでしょう。


「こいつ、何でそんな力持ってるの?」
「どこでこのキャラはこのことを知ったの?」
「AさんはどうしてBさんを好きになったの?」

…などなどなどなど、漫画やアニメにおいては、

「何を(what)」「誰が(who)」
「いつ(when)」「どこで(where)」
「何故(why)」「どう(how)」

という、所謂「5W1H」を示す必要性がしばしば出てきます。


例えば…


Q.ウルトラマンは何故地球に来たのか?
A.護送中だったベムラーを追いかけてきたから。

Q.なぜ本郷猛は仮面ライダーになったのか?
A.ショッカーに捕まって改造人間にされたから。

Q.Gガンダムの世界で、金持ちやお偉いさんがコロニーに乗って地球を離れたのはいつでしょう?
A.物語が始まる丁度60年前です。

Q.ドラえもんは、どうしてセワシの祖先であるのび太の所に来たの?
A.セワシの家族を苦しめている、のび太の代でこさえられた借金を作らせないため(そしてそのために、のび太を全うな人間になるよう教育するため)

こんな具合に、お話を楽しむにあたって「5W1H」はしっかりと説明する必要があります


一方、「ハピネスチャージプリキュア!」はどうか、と言いますと…
これがねえ。全然説明してないんですよ。

説明が必要であろう部分が、ゴッソリ抜けてる。
しかも、最後まで全く説明ナシ。

その最たる例を取り敢えず1つ。

「氷川いおなは、『アクシアの箱を開けたのが、キュアプリンセスこと白雪ひめである』ということを、いつ・どこで・誰から・どうやって知ったのでしょう?」

分かる人、挙手お願いします。
………はい、誰も上げられませんね。だってそんなの分かるような描写されてないもん。

そしてこのことが説明されていないのに私が拘るのは何故なのか。
合わせて説明いたします。

思い出してみてください。
一年間のうちの前半、ハピネスチャージプリキュアがニチアサのアニメでなかったならば、ひめの寝込みを襲ってシーツの海底に血の海と脳みそ・頭蓋骨諸島をぶち撒けていたであろうほどに、いおながひめを憎んでいた理由を。

それはひとえに、「『アクシアの箱を開けたのが、キュアプリンセスこと白雪ひめである』ということを知っているから」でした。

この「知っている」という部分が問題になるのです。

私たちが「知る」という行為をするためには、普通どうするでしょうか?
本や新聞・雑誌を読んだり、テレビを見たり、ラジオを聞いたり、ググったり、情報が書かれた「何か」の中を探して(あるいは偶然に)見つけるというのが殆どだと思います。

映画の「マトリックス」じゃないんですから、自分では何もしていないのに何かを「知る」ということは出来ません。
「◯◯ということを知っている」なら、「◯◯」に入る話をいつ・どこで・誰から・どうやって見聞きしたのかという話がワンセットになっているのが自然なのです。

ところが、いおなは「自分がひめを憎悪し、彼女から仲間を引き離して孤独にしようと策を巡らしたのは、『アクシアの箱を開けたのが、キュアプリンセスこと白雪ひめである』ということを知っているからである」と明かした時、情報ソースを一言も明かしませんでした

致命傷なのは、ソースを明かさなかったことです。

ソースは、その情報が信じるに値するかどうかを決める大変重要な要素です。

大学でレポートを書いたことのある人なら、先生が口を酸っぱくして「文章を引用した参考文献は必ず明記しろ」と言ってきたのを覚えているかと思います。

では何故、レポートでは参考文献を明記しなければいけないのか。

それは、自分の書いたレポートを指して
「これは、主観的な思い込みによって書かれたものではありません。こういう過去のデータや実験の結果に基づいて書かれたものです」
と宣言・照明するためです。

逆に、参考文献の明記されていないレポートはどうなるか。
「これは客観的データを完全に無視して、主観的な思い込みとでっち上げ100%によって書かれたものです」と宣言している、と解釈されても文句言えません。
主観的な思い込みなら嘘でもデタラメでも何でも言えるわけですし、そもそも、そんなもの提出したら怒られます。

もう一度言います。情報は、ソースを開示しなければ信頼に値しません

それを踏まえて、めぐみ・ゆうこから見たキュアフォーチュン(氷川いおな)の行動を見てみましょう。

彼女は、何故か友達であるひめを目の敵にし、
一緒に占いに来た時は「こいつ(ひめ)と縁を切らないと災いが振りかかるぞ」と何の根拠も示さず言いたい放題
「キュアプリンセスと一緒に居ると不幸になるぞ」とこれまた何の根拠も示さず言いたいだけ言い、
ひめの顔を見る度に何故か憎悪を込めた目を向け
何故か何かある度ひめの一挙手一投足に狂犬のごとく噛み付く
挙句の果てに、「こいつはアクシアの箱を開けて世界中に不幸をまき散らした諸悪の根源だ!縁を切れ!」と、自分の言っていることが事実だという根拠を何も示さないまま言ってきたのです。

いおなは姉をファントムに奪われた被害者であり、ひめが全ての元凶だと知っていたということを踏まえるなら、彼女の行動は人間として至極まともと言えた所でしょう。

しかしめぐみとゆうこは、ひめとアクシアの件など知る由もないのですから、普通に考えたら いおなの方がただのチンピラになります。

お分かりいただけただろうか?

いおなが言っているのは「白雪ひめは諸悪の根源だ!縁を切れ!」の一点張りなのです。
1つたりとも、証拠も何も見せずに、です。

意味不明です。
滅茶苦茶です。

幸い、ひめはいおなにアクシアの秘密を暴露される前から勝手にテンパって勝手に自爆してくれました。
それに加えて、めぐみ・ゆうこが人を疑うということを知らない性格だったのも、いおなにとっては幸運でした。

しかしもしも、めぐみかゆうこのどちらかが実際の設定より警戒心の強い人物だったらどうなっていたでしょう?

※かれんさんや美希たん、六花のような子を想像して下さい。

「あなたはその光景を直接見たのか?」とか、「新聞にでも載ってたのか?」とか、いおなの主張の根拠を詰問したことでしょう。

主観的な思い込みの世界は無限大です。「言うだけ」ならいくらでも出来ます。
口先だけで作られた世界にはツチノコだって存在しますし、ニャントロ星人が世界を動かす影の支配者として君臨しています

そしてこの時点では理由は知らないとはいえ、「ひめと縁を切るように自分たちを説得を試みている氷川いおなという人物は、ひめに憎悪を抱いている」ということは彼女の行動を見てめぐみたちは分かっています。

ならばめぐみ・ゆうこの立場にある人間が、次に取る行動は1つ。
「いおなの言っていることが、悪意に基いた嘘である」と疑うことです。

めぐみとゆうこがバk…いや、素直すぎたのでそうはなりませんでしたが、
もしも いおながめぐみとゆうこをひめから何としても引き離したいというのなら、
「アクシアを開けて、幻影帝国を現代に蘇らせたのはひめである」という自分の主張が正しいことを示す証拠の1つくらい見せるべきでした。

いおなが
「アクシアの箱を開けたのはひめである」ということを知っている理由は、物語上の理屈で考えるならお姉さんからの又聞きか幻影帝国側の誰かがわざと教えたかでしょうが…
本当に何も描写がないので考えるだけ無駄、というのが私の結論です。

物語の重要な核となる話であるにもかかわらず、
いおなの情報源について何の説明もなかったことは、絶対に許されません。

本来なら、ブルースカイ王国とは縁もゆかりもなかった上に、
ブルーとも一度も会ったこともない いおなが、アクシアの開いた経緯を、
いや、それ以前にアクシアの存在そのものを知っていること自体あり得ません。

いおなが「アクシアを開けたのはひめである」「アクシアの中には幻影帝国の一味が封印されていたが、ひめが開けてしまったことで解放されてしまった」ということを知っているのがどれくらい変か、喩え話で説明します。


「ターミネーター」の世界で、「1997年8月29日の未来に、スカイネットが世界中に核攻撃をしかける」ということを、
ジョン・コナーの父親である「あの人物」や、母親であるサラ・コナーと直接的な関係のないその辺のガキが当然のように知っている(しかもそのことを事実だと確信している)のと同じくらい変です。

※スカイネットを未来で打ち倒すジョン・コナー本人ですら、母親の話が本当だと信じるようになるのはT-800とT-1000の戦いをその目で見た時からです。

別の喩えをしてみます。

「スター・ウォーズ」の世界で、「◆◆◆・◆◆◆◆◆◆◆◆のピーである、ウニャウニャと思われていた※※※※・※※※※※※※※は、★★★・★★★★と●●●●である」ということを、ジェダイやシスと何の接点もない人が普通に知ってるのと同じくらい変です(ネタバレ防止のために伏せ字にしてあります)。


「アクシアの箱を開けたのはひめであるということを知っていて、その結果ひめを憎んでいる」という設定は、「ハピネスチャージプリキュア」の物語(特に前半)の根幹部分になります。
ですが、いおなの立場では、そのことを「知る」ことは特別なことをしなければ不可能です。
なのに「何故知り得たのか」という説明責任も果たさないまま、誰得なプリキュア同士のいがみ合い・憎しみ合い(一方的)を見せられ、私は心底不快でした。


逐一他の「5W1H」についても考えてるとキリがないのでこの辺にしておきますが、他にも「説明が必要なのに何の説明も為されていない5W1H」がハピプリには沢山あります。ざっとすぐに思い付くものを羅列いたします。

「幻影帝国の一味を封印したアクシアの箱を、ブルーが自分で管理せずブルースカイ王国に丸投げしたのは何故か?」
「世界中で幻影帝国のモンスターが暴れているのに、何故国連は何もしないのか?」
「世界中で戦っている、100人を超えるプリキュアたち。彼女たちは、ブルーが愛の結晶なるものを投げつけて命中した女の子の中から選ばれたらしいけど、『プリキュア』がよりによって女性、しかもローティーンの未成年でなければいけないのは何故なのか?」
「クイーン・ミラージュが浄化され、幻影帝国は消滅した。が、マダム・モメールを筆頭とする、他に存在したであろうナマケルダたち3人以外の幹部はどこに消えた?」
「ひめがアクシアを開けたのは、中から助けを求める声が聞こえたかららしい。その声の主は結局だったのか?」
「結局、ナマケルダたちが悪の道に入った経緯ってだったの?」
「クイーン・ミラージュ浄化後も、ひめは当然の如く日本に留まっている。しかしひめは『ブルースカイ王国を取り戻す』という物語上の目的を既に達成した。もはや日本に留まり続ける理由がないのにブルースカイ王国に帰らないのは、何故なのか?」
「ハロウィン回の翌週、幻影帝国はキュアテンダーを棺桶から解放し、洗脳した状態で操り人形としてラブリーたちと戦わせた。そんなことが出来るなら、ファントムの封印したプリキュアたちを全員洗脳・解放して数の暴力で憎きキュアラブリーと仲間たちを潰すことだって出来た筈。何故そうしなかった?」
「クイーン・ミラージュは1人で世界中の人間を同時に鏡棺桶に閉じ込め、それらから億単位のサイアークを作り出して世界に一斉攻撃をしかけた。世界を不幸に染めることが目的なら、最初からそうしなかったのは何故か?」
「レッドが用いていた『赤いサイアーク』。あれはどうやって生み出されるのか?」
「レッドは何かある度肉染みニクし実って喚いているけど、一体何があったの?」

…一応言っときますが、「それやると話が終わっちゃうから」とか「それだと番組タイトルに『プリキュア』の看板ぶら下げてる意味がなくなるから」とか、そういう「メタ視点」からの答えはナシです
こういう話は、あくまでも「物語上の理屈で」考えなければなりません。

私がハピネスチャージプリキュアを嫌いな理由 ③ヒーロー番組における鉄則「信賞必罰」が守られてない

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ヒーローもの。というより、ヒーロー番組。もとい子供番組において、一番必要なのは何でしょうか。

美しい外見のヒーロー?…そうですね。確かに巨大な毛虫がバルタン星人と戦っていてもそんな映像見たくないでしょう…モスラをdisるつもりはありませんよ。
カッコいい武器?…分かります。玩具を売る必要がありますからね。トッキュウジャーは第一話で「あ、これ子供は絶対喜ぶ!!」と確信しました(妖怪ウォッチに最近は押されているそうですが)。
強さ?…そうですね。「愛なき力は暴力。力なき愛は無力」と仏典にも書かれている通りです。

しかし、それよりももっと重要な要素があります。

それは、「信賞必罰」の法則です。

信賞必罰…賞罰を厳格に行うこと。賞すべき功績のある者には必ず賞を与え、罪を犯し、罰すべき者は必ず罰するという意味。▽「信賞」は間違いなく賞を与えること。「必罰」は罪ある者は必ず罰すること。(goo辞書より)

言い換えるなら、
「悪いやつはやっつけられなければいけない」
「自分が起こしたことについては、故意・過失を問わずその報いを受けなければならない」
ということです。

そういう意味だと、ヒーローは、悪いやつに対して「やっつける」ことで罰を与える存在とでも言えるかもしれません。

そして、この「信賞必罰」のルールからは、たとえ物語の主人公…ヒーローやその仲間であったとしても、どんなに情状酌量の余地があったとしても、逃れられてはいけないのです。

例えば、
仮面ライダーBLACKが非情に徹し切れず、シャドームーンにトドメを刺すことを躊躇った結果、ゴルゴムが日本を完全征服する間接的な原因を作った挙句、自分も一度は死亡しました。
ウルトラマン第37話「小さな英雄」で、イデ隊員が「こんな時ウルトラマンが来てくれれば…」と戦いを忘れてボーっとしてなければ、ピグモンはジェロニモンに殺されなくてすみました
「TIGER&BUNNY」のMr.レジェンドは、「ネクスト」の能力が減退してヒーロー生命が危うくなった時、No.1ヒーローとしての面子を保ちたいがために、他のヒーローの手柄を奪う「やらせ」を行いました。
それに加えて、酒に溺れて妻を毎日鬱憤の赴くまま痛めつけた挙句、止めようとした息子にまで手を上げました。
そしてそれらのツケは、その時偶然発現した息子のネクスト能力によって殺されるという形で「一括払い」させられることになりました。
更にその息子も、精神を病んだ母親に「人殺し」との謗りを受けなければならなくなりました。

また逆に、ドラゴンボールの「人造人間編」では、Dr.ゲロが人造人間を製作しているということを知っても、「まだ人造人間が完成していない間にゲロを倒しに行ってはどうか」というブルマの提案を悟空は蹴りました。
理由は「強いのならば戦ってみたい」という彼らしい理由もありましたが、「まだ何もしていないのに倒しに行くのは道理が通らない」とも主張していました。これには、提案したブルマ本人も納得せざるを得ませんでした。

このように、悪いこと・いけないことをした者には、それなりの「罰」が与えられなくてはならず、「未来に悪事を働く」ということが仮令分かっていても、それを理由に「予防拘禁」してはいけないのです(また同じように、悪いことをしていないのにとばっちりを受けた者には後で埋め合わせがなければいけません)。

しかし、「ハピネスチャージプリキュア」の場合はどうでしょう?

ひめは、幻影帝国のメンバーが封印されたアクシアの箱を開け、幻影帝国を世界中に解放することになりました。
めぐみは、深大寺マミさんのロケット製作の作業の足を引っ張り、「実験が成功するまで白衣は洗濯しない」という願掛けがあるのを知らないまま、白衣を勝手に洗濯しました。それに加え、ブルーとの一時のアバンチュールにうつつを抜かし、誠司をほったらかしにしてその心を傷付けました。
ゆうこは、ファントムの悪事を知りながら、自分たちの手で重傷を負わせた彼を大使館にて介抱して解放しました。
ミラージュは、幻影帝国の首領として、世界の国々を蹂躙し、人々の家を奪い、誰かの家族を奪い続けました。
ファントムは、世界中でプリキュアたちを倒し、変身解除されたバスタオル状態で鏡棺桶に封印して辱めるに飽き足らず、社会生活から切り離すことで彼女たちの大切な時間を奪いました。同時に、彼女たちの家族や友達に、大きな悲しみをもたらしました。
ブルーは…多すぎるので「① 世界観・設定と実際にされている描写の乖離」にて扱いましたね。
他にも、増子さん。彼女は世界中に半裸の少女の姿を全世界に放送し、その尊厳を踏み躙りました。(しかもすごく楽しそう)

全員、何かしらの「悪いこと」をしていますが…その具体的な報いを受けた者は1人もいません。

めぐみはマミさんの白衣の件は有耶無耶にされ、
ひめは、自分のしたことについて罪悪感を抱いている描写がありません。むしろ、嫌われることの方を気にしていました。
ゆうこのやったことは、敵に塩を送っているとしか言いようがない上、ファントムによって鏡棺桶に閉じ込められた世界のプリキュアたちの気持ちを踏みにじる行為です。
ミラージュファントムに至っては、「気がついたらこうなってました」「あの謎の赤い声に騙された」と、自分たちが悪いことをしていたという自覚があるかどうかすら怪しいです。
というか、完全に被害者ヅラしてます

ブルーは…言わずもがな。

そしてタチの悪いことに、こいつらは仲間を弁護するにしても、
何の根拠もない「WARUKUNAI-YO!」「ARINO-MAMA!」を連発してるだけなんですよね。

いおなが「アクシアの箱を開けたことについて反省が見られない」という点についてひめに詰問しても、めぐみがかばって曰く「ひめは悪くないよ!」
ミラージュが自分を捨て、女とうつつを抜かしている事実を指摘しても、キュアラブリーは「ブルーは何も悪くないよ!」
めぐみが「人を助ける意味」について悩んでいる所を、ブルー神は密室に拉致して曰く「君はありのままでいいんだよ」

…それ、何度目ですか?

さっきも言った通り、仮令ヒーローであろうとイケメンであろうと悪堕ちした時の記憶がなくなってようと
悪いことをしたら、それ相応の報いが与えられなければいけません。

仮令実行犯が本人でなかったとしても、ひめは自分が解放した幻影帝国に対する相応の責任を負わなければならないし、
ミラージュがどんなに悪事を働いているとしても、ブルーがミラージュの心を傷付けたという事実には変わりありませんブルーは悪いです
めぐみが良かれと思った行動で人に迷惑をかけたということについて、目を逸らしてアナと雪の女王に便乗して「ありの~ままで~♪」と喚いても、根拠がないので心に響かないのです。

彼らがやっているのは、内輪同士での根拠の無い慰め合い・傷の舐め合いでしかないのです。

「いおなの前半でのひめへの殺意全開のあれはどうなんだよ」という質問が来ると思うので、私が最近顔を出しているpiisukeさんの「無手札の幻龍記 第二期」というブログから引用して、彼と同じ私の主張を述べます。

(引用開始)

彼女が開けてはならない封印を解いてしまったことで(一応、「開けてくれ」みたいな声が聞こえたからと後にフォローされましたが)、幻影帝国が復活し、結果的にいおなの姉も戦いに巻き込まれて植物状態同然の状態に陥りました。ついでに言えば、世界が幻影帝国に侵略され、世界のプリキュア達も幻影帝国との戦いに倒れました。
そして、そのことがバレてめぐみ達に嫌われることを恐れたひめは逃げ出しました。この時、ひめにいおなに対する罪悪感や謝罪の感情はまったくありませんでした。
しかし、彼女にめぐみはこう言い出しました。
「ひめは悪くない、悪いのは幻影帝国だよ!」
そして、作中での話の流れとして、なぜか被害者側であり客観的に見て明らかに非はないいおなのほうが、「ひめをいじめる悪いひと」のような描き方をされました。
一応、結果論としては、ひめが(なぜか唐突に)いおなのことを心配する流れになり、ひめがいおなに謝罪し、いおなも自身も冷たくあたっていたと反省し、双方が和解しました。
ひめといおなのこの一連の流れは、恐らく前作のレジーナと真琴で描かなかった部分を流用してみたのでしょう。確かに、一応両方に非があったという流れに持っていき、きちんと和解に尺を用いた分、ドキよりはマシでした。
しかしその過程では、
「気の弱いけど頑張ってるひめちゃんに辛く当たるいおなが悪い、話を聞かないいおなが悪い!!」という偏った視点による描き方をし、明らかに加害者側(ひめ)への肩入れが伺えます。
もう一度言いますが、客観的に見て、いおなには何の非もありません。確かにひめの話を聞かなかったことが問題視されますが、彼女は間接的とはいえ、ひめが原因で理不尽に家族を奪われたわけです。心情から考えて、十分に理解できる行動で情状酌量の余地があります。交通事故で家族を奪われた人間が加害者を憎むのは当然でしょう。似たようなものです。
どんなに理由があろうと、ひめが多くの人に迷惑をかけたことは変わりありません。彼女が最初に被害者に対峙したとき取るべき行動は、謝ることでした。
しかし、誰ひとりとして彼女に謝るよう説いた人間は存在せず、なぜかひめが唐突に心変わりして自発的に謝るという経緯でした。
もちろん結果的にいおなに謝罪をしたのは褒められるべきことですが、その過程は論理的に理解できるものではありませんでした。

(引用終わり)

悪くない、悪くない、と何の根拠もないまま喚くくらいなら、

「本当に何も悪くなかった」というオチをつけるとか、
いくらでも方法はあった筈です。

自分の行動について、自分で撒いた種を刈り取ることすらしないやつらが、口で何を言った所で見る人の心に響くでしょうか?

ヒーローは、主人公だから、イケメンだから正しいのではありません。
正しいことを行い、悪いことしたり失敗をしたりすれば謝り、償うから「正しいヒーロー」なのです。

どうやら制作スタッフはミラージュやファントム、ひめやブルーの悪事の責任も全てラスボスであるレッド1人に押し付けて終わらせるつもりのようですが…ラスボス1人に責任を押し付けて罪を逃れよう、などというのはヒーロー番組でやっていいことではありません

大事なことなのでもう一度言います。

「他のあの人にも非がある」というのは、本人の犯した悪事をなかったことにしなければならないという理由にはなりません。
そして許されるためには、許されるに値する行為をしなければなりません。

(余談)

ブルー1人を叩いてらっしゃる方々に私から言いたいことが1つございます。
ブルーをdisるのなら、ミラージュとファントムも同じく戦犯としてdisっていただきたいのです。

さっきからしつこく言っていますが、どんな悲しい事情があろうが、わざとじゃなかろうが、それは悪いことをしたのに許される理由にはなりません。

特にファントム。彼は「プリキュアたちが青紙に騙されて最前線に送り出された尖兵である」ということは知っていて、しかも自分自身の意志でプリキュア狩りを行っていました。

ですから、
彼は自分の手で青春時代を奪ってきたプリキュアたちに対して謝罪し、相応の償いをしなければいけません。

※ファントムについては私の中に明確な改善案があるのですが、それは後日執筆予定の「こうすりゃよかった ハピネスチャージプリキュア」にて発表いたします

私がハピネスチャージプリキュアを嫌いな理由 ④敵に悪役としての魅力がない

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ヒーローもので、バトルもので、一番大切な「要素」は何でしょうか?

主人公。
脇役。
派手な技。
教えを授ける師匠。
戦いの中にある壮大な背景。
心躍る世界観。

確かに色々な要素が合わさり、ヒーローものはその魅力を形成しています。

しかし、私はヒーローもの・バトルものにおいて一番重要なものは上のいずれとも違うものではないかと思っています。

私が一番大事だと思うもの。それは、悪役です。

何故か。
その手の作品においては、物語を動かす主導権は、倒されるべき敵が握っているからです。

例えば、ショッカーが存在しなければ、仮面ライダーの物語は成立しません
ベムラーが護送中に逃亡しなければ、ウルトラマンは地球にやって来ることはありませんでした。
ジオン公国が地球連邦軍に宣戦布告しなければ、ガンダムの話は始まりません。
ヤッターマンでは、毎回画面にお話の最初に姿を現すのはいつもの3バカです。

ヒーローとはある意味受動的な存在であり、悪役のゲスさ、強烈さ、恐ろしさが描かれれば、その分ヒーローも輝くというものです。

またまたまた具体例で恐縮ですが…
ドラゴンボールで、作者の鳥山明先生がラスボスとして想定していた悪役、フリーザ
慇懃無礼な態度、そしてその不遜さをしていても頷ける圧倒的な強さ
身内に優しく、自分の利益を損なう者に容赦しない嘗められることを異常に嫌い、戦う時はサディストそのものという、ヤクザの親分みたいな描かれ方があったからこそ、
読者は悪役である筈の彼に惹かれ、同時に、倒されることにカタルシスを得られるわけです。

バトルものにおいて、その作品がどれだけ魅力的になるかは、悪役にかかっている、と言っても過言ではないでしょう。


それを踏まえて、ハピネスチャージプリキュアの敵、幻影帝国を見てみましょう。

悪役としての彼らの目的は何でしょう?

それは地球を滅ぼすこと…と、当初は思われていましたが、驚くべきことに8月の末、実は「地球滅亡」ですら彼らにとっては手段でしかなかった、ということが判明しています。

幻影帝国の、いや、その首領であるクイーン・ミラージュの本当の目的。
それは、「自分を捨ててのうのうと暮らしているブルーへの復讐」でした。
彼女がブルーを憎むようになった理由については既に説明したので、省きます。

しかし、ミラージュのやっていることは、要するに「身勝手な理由で一方的にフられた腹いせ」以上の何物でもありません。
その経緯に同情の余地こそあれ、世界中の国々・人々を巻き込む必然性は、全くありません
何より、動機が悪の組織の首領のそれとしてはショボすぎます。

やってることのスケールはやたらデカいのに、変な所でみみっちい。
これは、彼女の悪役としての魅力を評価するにあたって大幅な減点になります。

どうせ復讐するのなら、家を破壊するとか、
彼の悪行を世界中に公開して一生お天道様の下を歩けなくするとか、
徒党を組んで泣いたり笑ったり出来なくしてやるとか、
もっと具体的な損失を与えるという手があった筈です。

※300年前=江戸時代には、離縁された女性が仲間と共に元パートナーの家に殴り込んでフルボッコにする「後妻(ウワナリ)打ち」というシステムがありました。

そもそも、彼は世界中の女の子を徴用して、アリコマンドの如く使い捨てにしているような男です。
「神として愛する全てのもの」とやらをどれだけ傷付けた所で、あの青い奴に復讐と呼ぶに足る精神的ダメージを与えられるかは微妙な気がします…


それと、幻影帝国の幹部たちの中で、(多分)日本担当であり、カメラに写っていた唯一の幹部。
ナマケルダ・ホッシーワ・オレスキーの3人の描き方にも、問題があります。

一番の問題は、悪役として、「何故その主張を持つようになったのか」という話が描写も説明もされておらず、ことごとく思わせぶりな台詞だけで終わっていることです。

口を開けば「面倒くさい、面倒くさい」と言っておきながら割と出撃回数が多かったナマケルダ。
声が驚きのJカップを誇る某爆乳航海士と同じ声優なおかげで薄い本を厚くしてくれるホッシーワ。
声が某吸血鬼や某酢昆布と同じ声なおかげでイジるのに困らないオレスキー。

彼らが物語の中で持っていた主張はこんな感じでした。

ナマケルダ→面倒くさいから努力なんてやめてしまえ(何故か特に恋愛が絡むと変に首を突っ込んでいました)
ホッシーワ→欲しいものは奪ってでも全て自分のものにしたい、人の不幸でメシウマ、後お菓子食べたい
オレスキー→この世界では俺が一番だ ナンバーワンだ それを阻むものは何物であろうとも潰す

ホッシーワさんの「お菓子食べたい」というのが悪役としては変に小さいことはさておき、
この3人、明らかに「悪堕ちするに足る過去が存在した」ということが明確に描写されています

例その1:シャイニングメイクドレッサー登場回で、フォーチュンに浄化されそうになった時

「思いだせ…お前の怒りと悲しみを!!」

というディープミラーの台詞で、憎しみを思い出して復活…
という流れだったわけですが、これを見せられたら当然皆さん思いますよね?

「この3人の過去に何が起きたの?」と。

で、結局何も描写されないまま死にましたねー…


ふざけんな馬鹿野郎!!


例その2:「裏切られる」とな?

後もう1つ思い出して欲しいのが、めぐみの誕生日話でのオレスキーのこの台詞

「誰も信じない!信じたって裏切られるだけだ!」

この台詞、何かの前フリなのかなと思ってたのですが、信じた私がバカでした
いやー、もう一度言うけど、まさか何もフォローしないまま殺すとはねえ、
お兄ちゃんビックリですよ、アハハ。

ナマケルダさんが昔ビジュアル系バンドやってたとかやってないとか言ってた気がするけど、何かもうどうでもいいわーアハハ。

なんでナマケルダさんが人様の恋愛を邪魔せずにいられない上に「恋の狩人」とか自分で言っちゃうようになったのか気になるけど、本人死んじゃってるからもう分かりようがないですねーいやー何だったんだろうなホント。

そしてそれに付随する問題点が浮上して参ります。
悪役になった経緯が分からないからその「人生哲学」に中身が感じられないのです。

さっき言った通り、彼らが悪役になった経緯は結局最後まで分からなかったので、何を言っていても「何故そう考えるようになったのか」が見えてきません。
なので、「否定されるべき敵の主張」に中身が感じられず、響かない&右から左へ抜けてしまうのです。

特に、ナマケルダは人の恋愛を何かある度邪魔していましたが、ネット上では「彼の過去に何があったの?!」と方々で騒ぎになっていましたね。
本人が具体的に嫌な目に遭っているのならともかく、何も提示されないまま「恋愛なんてしたって碌なことないじゃんかよ 恋愛するな」と喚かれても言いたくなるのはこの台詞だけ。

「人の恋路を邪魔するやつは、馬に蹴られて地獄に落ちろ!!」 (byドモン・カッシュ)

しかも、動機が不明
せめて恋愛嫌いな理由くらい示して欲しかったです。


…そうそう、このことはラスボスであるレッドについても同じことが言えます

「幸せなんてあり得ない!愛なんてあり得ない!弐具誌美最高!」

と口を開けばそれしか言ってなかった彼。
彼も、ニクシミストになった理由が全く描写されてなかったので、言えるのはこの一言だけでした。

「お、おう」

…ラスボスでそれはダメでしょ。

そしてTamai-kei様の仰った通り、ニクシミストになった理由が、最終回1つ前である今週になってようやく公開されました。

「俺はこの星の神だった!でもこの星は滅亡した!もう嫌!あいつ(=ブルー)も道連れに死んでやる!」

とのことですが…理由が小せえよ!それでよくラスボスが務まるなオイ!

…多分あれでしょうね。悪に堕ちた理由を最後の最後で明かすっていうのはアレがやりたかったんでしょうね。
Gガンダムのマスター・アジアが、デビルガンダムに魅了された理由をラストバトルの場面で語り始めて「そんな理由があったのか!!」っていうアレと同じことをやりたかったんでしょうね。


ぽっと出のやつで同じことされてもカタルシスなんかねーよ!

マスター・アジアは序盤から「師弟としての信頼関係描写」「からの、裏切られたショック」の因縁描写やっといたからあのカタルシスが成り立ったんだよ!
それくらい分かれってんだよ!バーカバーカ!!


そしてここまで話題に上げてこなかった敵、ファントムですが…これについては私は正直申しまして怒りすら覚えています。

だって、やってることは要するにアレですよ?!

①世界中の女の子をバスタオル状態に剥いて、
②鏡棺桶に封印し、
③人生における貴重な時間を奪った
④それを何十人も⑤自分の意志で行っている

「ミラージュ様が心配だから」などという言い訳も、これは通用しません。
「信賞必罰」の項でも説明しましたが、「愛」も、「亜居」も、「阿意」も、悪事の免罪符にはなりません。

ついでに言うなら、彼はプリキュアたちが言わば「ブルーの尻拭いをさせられている尖兵」であるということは知っている筈なのですから、
あんなことしなくて良いってことくらい知ってて当然なんですよねー

言いたいことはこの一言。
「ひたすらやってることが不愉快なだけなんじゃこのボケエエエ!」


そしてそして、もう1つ敵全体のことについて気になった所があります。

所謂「強化イベント」が幻影帝国側に用意されていなかったことです。

「5」では、敵組織「ナイトメア」はプリキュア5が新技を編み出したりして苦戦していました。そしてこれに対し、ナイトメアは怪物「コワイナー」を生み出すアイテムが後半になって特別仕様になり、強くなったプリキュア5に対して従来より強いモンスターで対抗していました。

「フレッシュプリキュア」では悪の組織「ラビリンス」は「不幸汁の搾取」から「インフィニティの確保」へと目的がシフトしたのを受け、新幹部ノーザが生み出した不幸の種から、それ用の新しい怪物「ソレワターセ」を召喚して戦わせていました

私の一番のお気に入りである「スマイルプリキュア」では、怪物「アカンベエ」を生み出す支給アイテムは「赤っ鼻だけ→赤っ鼻+青っ鼻→デカッ鼻→黒っ鼻」という感じでおよそ3ヶ月に1回のペースで変化していました

考えてみれば、当然ですね。
ヒーローが強くなるのと並行して悪役にも強化イベントがなければ、物語に緊張感が生まれません。
正義と悪の戦いでは、「最後は正義側が勝利する」というのがお約束でも、一方的な試合運びは歓迎されないのです。

で、ハピネスチャージプリキュアと幻影帝国のそれぞれに起きた、戦局に影響するイベントを大雑把にまとめてみましょう。

ハピネスチャージ側

・キュアフォーチュンがフォーチュンピアノで変身して、ファントムに単騎で勝利する。
・シャイニングメイクドレッサー覚醒。フォーチュンが3幹部を1人でゴボウ抜き
・順次ハピネスチャージの4人がイノセントフォームに覚醒(でもトドメは毎回ハピネスビッグバン)
・4人がイノセントフォームに覚醒したことで、イノセントプリフィケーションを初めて発動


幻影帝国側

強化イベント、特になし


…いじめですよコレ。


新装備やら追加戦士やらが「ヒーロー側だけ」増えていくのを見せられても、私は全く燃えません。
何より、具体的に強くなれるような出来事が何も起きてないのに、3人がかりで勝てなかったフォーチュンたちを何故タイマンで圧倒出来るのか、私には納得が行きません。

ヒーロー番組とは、ある意味プロレスと通じる部分があります。

一方的な試合運びで行われるプロレスの試合が面白いでしょうか?
開始2秒で相手選手の首の骨を折って勝利するレスラーがウケるでしょうか?

敵が強くなければ、ヒーロー番組は面白くならないのです。


…そして、最後に1つ言わせてください。
なんであの3バカ以外誰も裁かれてないんだよ!

私がハピネスチャージプリキュアを嫌いな理由その5 メイン要素とされる「恋愛」が悉く応援出来ない

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去年の今頃、この番組が始まる少し前のインタビューで、SDの長峯達也氏が「恋愛を主軸にする」と発言したことをご記憶でしょうか?

その言葉通り、何かある度に恋愛の話がねじ込まれた、「ハピネスチャージプリキュア」。

そこで、「ハピネスチャージプリキュア!」の中で展開された恋の物語を1つ1つ振り返ってみましょう。


①相楽誠司×白雪ひめ

三角関係どころか四角関係になるようなドロドロを引き起こしかける。
吊り橋効果でしたというオチが付けられて全部終わり。散々引っ張っといてそりゃねーよ。

②大森ゆうこ×??

誠司への気持ちに悩むひめに、ゆうこが「私も昔すごく相手を愛おしく思ったことがあって~」と説いたことがあったが、
ファントム相手に語った「大切な存在」はなんと「犬」。
恋愛でも何でもなかった。そりゃねーよ。

③海堂裕哉×氷川いおな

いおなをずっと「チェックしてた」という「ターミネーター4」のカイル・リース少年と声だけそっくりなぽっと出少年の海堂裕哉くんが、ある日突然いおなに告白。
教室の窓からいおなを眺めながら「女引っ掛けてやんぜウヒョヒョフォ」的な感じで誠司に笑ってみせるわ、
翌日のデートではほぼ初対面の相手に二人称で「お前」呼びするわ、
「嫌いじゃないだろ」と無茶苦茶なこと言うわと、視聴者にイケメン()ぶりを見せ付けました。

私がこのカップル(というか裕哉)を好きになれない理由は1つ。
彼には、中学生のウブさ・淡さが感じられない。
裕也からスケコマシ的な感じがして、私としてはこの2人の関係は応援出来ないものでした。

同じ「同級生に恋する男子中学生」なら、フレプリの大輔の方が100万倍応援出来ますよ。

…いっそ、いおなが裕哉にメロメロになりすぎちゃって、地獄の果てまで追い回される裕也って図のほうが皮肉で笑えるかも。

同じ「ぽっと出」でも、ハトプリのハヤトくんとか、スマプリのブライアンとか、
ドキプリの純くんとか、好感度の高い少年はかなり居たもんですが…どこで差が付いた。

④誠司×めぐみ
⑤ブルー×めぐみ

まとめて説明いたします。

ブルーが人物として屑であるということは「世界観と描写の乖離」の項目で説明したのでもう説明しません。
そしてそのブルーに抱きしめられただけで惚れためぐみのチョロさに仰天。

ぶっちゃけ、めぐみがブルーに惚れた理由って

「来魅 派 亜李乃魔摩 出 伊院 駄 予!!」

と、ダメな自分を何の根拠もなく無条件で肯定してくれる(「甘やかしてくれる」とも言う)所とあと顔くらいしか思い付かないです。
何というか、
確かにめぐみにとってブルーは最高の男性でしょうね…火遊びの相手としては

しかもブルーは「めぐみに気はない」と言いながら散々めぐみ「だけ」にアプローチかけて…
嘘でしょ絶対。クイーン・ラブリー誕生はいつになるのかと思ったものです。

そんでもって我々視聴者は、めぐみがブルーに竹を割ったようにメロメロになっていくのを見せ付けられた誠司がSAN値を削られていくのを延々と見せられたわけですねー。
こちらもSAN値をガリッガリ削られました。

こんなの見せられて誰が喜ぶんだ馬鹿野郎。

極めつけは、ブルーがミラージュと縒りを戻したのを喜び半分悲しみ半分なめぐみを、誠司が慰める場面。

…驚くほどの変わり身の早さ。

多分、めぐみはまた他の男に聞こえの良い言葉を言われたらその男の方に行きますよ。

以上。何かツラツラと説明するのも面倒臭くなったのでこれで終わり。
「この一件においては誰が悪いのか」とかそういうことを考えるのも疲れました。


言いたいことは1つ。

あのさあ、こんな恋愛話で
お姉ちゃんの◯◯◯◯☓☓☓☓☓☓に出来ると思ってんの!?
書き直し!!
(CレゴのT野監督風に)

私がハピネスチャージプリキュアを嫌いな理由 その6「弱き者の悲しみ」を誤魔化した

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前にもしたのと似た質問をします。

ヒーロー「そのもの」に一番大切なのは何でしょう?

美しい外見?…まあ、確かに綾部祐二が変身する仮面ライダーよりかは及川光博の変身するライダーの方がお母さんやお子さんは応援するでしょうね。
※綾部さんをdisる気はございません。板尾さんはコメディアンですのでシリアスシーンでも何故か私は笑ってしまうのです。

力?…まあ、それも確かに必要でしょうね。
変身アイテム?…ノーコメントで。

それよりも、ヒーローに一番必要なものがあります。
「愛」です。
…何?愛なら彼女たちにだってある?話は最後まで聞いていただきたい。

「ああ 心に愛がなければ スーパーヒーローじゃ ないのさ」
(「キン肉マン Go  Fight!」より)

私がここで言う「愛」とは、労りと慈悲です。

もっと具体的に言いましょう。
「手が届くなら、手を伸ばす」ということです。
「どうにも こうにも どうにも ならない そんな状況になっている人を助けたい」という気持ちです。

歴代プリキュアを例にして説明いたします。

美墨なぎさと雪城ほのか。
日向咲と美翔舞。
夢原のぞみ。
桃園ラブ。
花咲つぼみ。
北条響と南野奏。
星空みゆき。
相田マナ。

彼女たちをプリキュアにしたのは、彼女たちをプリキュアの力に覚醒させたのは何か、思い出してください。

いずれも、「何も出来ない弱き者に振るわれる、理不尽な暴力への怒り」がトリガーとなっています。
その怒りを生み出したのは何でしょう?

弱き者を労る心があったからです。

弱き者を踏み躙る行為が行われているのを知りながら、
「仕方ないことだ」とか、「悲しいけど、これ戦争なのよね」とか言って見て見ぬふりするようではヒーロー失格なのです。

もしも「プリキュア5」で、ギリンマに殺されそうになっているココを見かけたのぞみが、自分の身の安全を優先して逃げていたら。
その場では助けていたとしても、敵に脅されたり、途中で嫌になったりして、ココたちのドリームコレットを守ることを放棄していたら。

もしも「スマイルプリキュア!」で、ウルフルンがキャンディを追い詰めている光景を見ながら、みゆきが恐怖の感情に任せてキャンディを見捨てていたら。
第1話で助けた後、「やっぱり面倒くさい」と言ってキャンディを追い出していたら。

あの作品世界は悪の軍団に征服され、滅亡していたでしょう。


ヒーローと呼ばれるべきかどうかは、
「自分に火の粉が降りかかるということ・命を張らなければいけないことを承知でも、弱き者を理不尽な目に遭わせている敵に対して喧嘩を売れるか、戦いを続けられるか
にかかっている
と私は思います。

これを出来る人間が、それを続けられる人間が、果たして現実にどれだけ居るでしょうか?

ここまで書けば、私の言いたいことはご理解いただけたと思います。
彼女たちは、力があるからプリキュアなのではありません

逆です。

プリキュアとしての「美しき魂」が最初にあったからこそ、力が応えてくれたのです。


そしてさっき言った「弱き者」とは、テレビに毎週映るメップルとミップルだったり、フラッピとチョッピのような「弱いレギュラーキャラクター」だけではありません。
いつ敵に襲われるとも知らずに生活している、名も無き一般市民もそれに含まれます。

ですが、「①世界観と実際の描写の乖離」の項目でも扱いましたが、
その「名も無き一般市民」が抱いていたであろう悲しみ・苦しみは、
ハピネスチャージプリキュアという番組では悉く画面の外に追いやられていました。

しかも描写されている限り、主人公であるハピネスチャージプリキュアの4人は、
自分の周りに、すぐ近くに居る人以外の悲しみ・苦しみに対して恐ろしいほど無頓着です。

確かに、あの4人の中で唯一変身出来るようになるきっかけが描かれためぐみは、自分の目の前で変身を解除されて追い詰められたひめを守ろうとしました。
これは確かに、歴代プリキュアの基準に照らしても十分変身する資格を得られる行動です。

しかし問題はその後。プリキュア「である」彼女たちの行動・思考です。
テレビのニュースで「世界のプリキュアたちがファントムによって続々と倒されて行き、世界の主要都市が次から次へと壊滅させられている様」を見ても「私たちが幸せにならないと幻影帝国の思う壺!」などという無茶苦茶な理屈で、めぐみたちは助けにも行かず潮干狩りに行きました。
いおなをプリキュア墓場に助けに行った時、めぐみ・ひめ・ゆうこの3人は鏡棺桶に閉じ込められた周りのプリキュアたちを一切気に留めていませんでした。

姉であるまりあをファントムに封印された、キュアフォーチュンこと氷川いおなは、
「幻影帝国によって具体的に理不尽な目に合わされた名も無き一般市民の1人」としてひめを非難していました。
彼女は、「プリキュアだったから」という理不尽な理由で肉親を幻影帝国に奪われた1人です。
そんな彼女の物語上の目的は、姉を救うことでした。
ところが、そんな いおなも姉が解放された後は、ファントムの正体が妖精ファンファンだと分かった途端めぐみたちと一緒に彼を許していました。
…いや、「許した」というより「水に流した」、「なかったコトにした」と言うべきでしょうか?
いおな ならば、世界のプリキュアたちの「遺族」たちの気持ちが痛いほど分かるであろうにもかかわらずです。

何故、当の被害者本人たちの存在を無視してあっさりと水に流せるのでしょうか?
自分の肉親が解放されれば後はどうでもいいのでしょうか?

同じことは、ひめやミラージュにも言えます。
想像してみて下さい。
あなたが、幻影帝国の召喚したサイアークによってローンがまだ残っていた家を壊されたとします。
あるいはあなたが、サイアークによって家族を殺されているとします。


世界中に災厄を振りまいた張本人であるひめ
それにより、間接的であるにせよ具体的に理不尽な目に合わされた名も無き一般市民大勢のうちの、たった1人に過ぎない いおな1人が彼女を許しただけで、
ひめは物語内で「全面無罪」になってしまったのです。

全ての黒幕レッド兄貴に操られていたとはいえ、幻影帝国のボスとして世界を滅茶苦茶にしたミラージュ
彼女が何のお咎めも受けず、何の償いもせずのうのうと暮らしていられる理由は、たった1つ。
番組のレギュラーであるブルーの、恋人だからです。

彼ら彼女らは言わば、
毎週テレビに映るレギュラーとしての「特権」で許されています

一般人から見たら、そんなのたまったもんじゃありません。

世界中で幻影帝国から理不尽な被害を被った人々の悲しみを録に想像せず
あまつさえそれをテレビ画面の外に追い出して黙殺し
画面に映っている「レギュラー」同士の間だけで勝手に許しちゃうからこうなるのです。

要するに、この4人を含め、ハピネスチャージプリキュアのレギュラーたちは
「身内」と「好きな人」の利益や幸せは守っても、それ以外には全く関心がないのです。
私には少なくともそう見えます。
どこかで戦っている同胞たちを全く話題に上げないことや、
ハワイ遠征の時に現地住民の心配を全くしなかったのが、その根拠です。


そんなやつらに地球の運命を任せたいとは、
私には思えません。

…と、ここまで散々言って来ましたが、「じゃあお前はどうしろっていうのさ」と皆さんお思いかと思います。
というわけで次回は、"こうすりゃ良かった!「ハピネスチャージプリキュア」"をお送りします。お楽しみに。

EX.こうすりゃ良かった!「ハピネスチャージプリキュア」 世界キュアありの場合 設定編

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はい、というわけでここからは趣向を変えまして、今まで散々こき下ろして来た「ハピネスチャージプリキュア」について、
「じゃあお前はどうすれば納得したんだよ!」という(まだ誰からも聞こえていないけど多分思ってるだろう)皆様のご意見に従いまして、

「ハピネスチャージプリキュア!」に対する改善案を書いていこうと思います。

その中で、世界キュア「あり」の場合と「なし」の場合の2パターン考えているのですが、先に文字の色の意味を説明いたします。

今回は、世界キュア「あり」の場合はどうするか、という私の考えを記述します。

それではスタート!!

①世界観について

・ブルースカイ王国

半年ほど前のブルースカイ王国から物語は始まる。
突如起きた大地震により、王宮の内部にあった封印の祠が崩壊
災厄を封じ込めた箱「アクシア」が開いてしまったことで、中に閉じ込められていた幻影帝国の一味が復活。
人々を鏡棺桶に閉じ込め、邪悪なエネルギーで国全体を覆ってしまった
神に仕える巫女としての役割も与えられているブルースカイ王族の女児によって
定期的に封印を強めるための儀式が行われているので、簡単には開かない筈。
なのに何故…という疑問を残しながらも、第一王女ヒメルダは命からがら逃げ出すことに成功する。

この事件はひめの中で大きなトラウマになっており、
毎晩悪夢となって彼女の心を蝕んでいる。

・世界の状況

幻影帝国の幹部は第1話の時点ではまだ日本には進出していない。
しかし一部の人々は幻影帝国がいつ自分の家を壊しに来るか、いつ家族に危害を加えに来るかという恐怖に怯えている。楽観視している人はごく少数。
人によっては家を破壊され、仮設住宅暮らしに追い込まれることも。

その怒りと悲しみは誤魔化すことなく描写する。

②プリキュアの諸々のシステムについて

ひめは逃亡する直前、母から授けられた「プリキュア」の力を宿した「愛の結晶」を世界中に散らばるようにした(願いを叶えた後のドラゴンボールみたいな感じ)。
結晶たちは自分の意志で飛び回って、適合者を見つけると変身アイテムとカードに変身する。
ファントムによって変身アイテムを破壊されても、結晶だけに戻って逃げることが出来る。
そしたらまた新しいプリキュアを探す。

プリキュアになることが出来るのは女性だけ。
これはプリキュアの力が、ブルースカイ王族女児が、ブルー神に仕える巫女として使用するものだから。

ラブプリブレスはグリーン・ランタンのように光のエネルギーを蓄積していて、それを好きな形・好きなエネルギー形態に錬成することが出来るという設定。
(例:光の剣、炎の球、治癒効果のあるテープなど)
あまり技を使いすぎるとエネルギー切れを起こす。

7月に登場する強化アイテムは「大きな台の形をした、同じプリカードを全員に同時に使用することが出来るアイテム」にする。以後、「スペシャルボックス(仮)」と表記。
※全員で仕えるフォーチュンピアノ的なもの

スペシャルボックス(仮)に認められることで、ハピプリの4人はスペシャルボックス(仮)にセットするとスーパーモード化&特殊技の使用が出来るアタッチメントを入手。順番にスーパーモードに覚醒する。

強化フォームの見た目がケバいのでデザインをやり直す。
あんなイノセントフォーム着た女の子と着衣◯◯◯◯したいとは僕は思いません(Y.T風に)

強化合体技は、アタッチメント4つを合体させてのバズーカ砲or巨大な剣。要するにトリプルガジェットか破邪百獣剣。

10月には、浄化されて改心したミラージュがプリキュアとして使用する新装備を登場させる。
これを使うことで、後半登場する強化された幹部たちからバリアを剥がすことが出来る。
12月あたりから、ミラージュの新装備を合体アタッチメントとまた合体させて最強武器になる。

③各登場人物について

・めぐみ

「人助け病になったきっかけが、家事を手伝った時の母親の喜ぶ顔である」という設定は同じ。そこから、「喜ばれること」への執着が強いことを描写で以って示す。
一度、完璧に善意が最悪の結果になって精神的にボロボロになる話を入れる。
その状態から、仲間の励ましによって立ち直るエピソードを入れる。
打たれ弱いとか偽善的だとか甘やかしたがりだとか、明確な弱点・問題点を指摘し、話の中での課題としてしっかり消化する。それでめぐみの成長としてつなげる。

誠司がサイアークからの攻撃を受けて死にそうになり、「当たり前の日常」の大切さを知る。
そこから誠司と意識し合うことになる。
ブルめぐとか一切なし。おもむろに見せ付けて誠司のSAN値を削る真似はしない。

・ひめ

ブルースカイ王国での一件がトラウマになっており、毎晩その時のことを悪夢に見る。
自分の国のことで世界中の無関係の人々に災厄が降りかかっているという事実に心を痛めている。

半年間逃亡生活を続けていたので何でも自分でやらないと気がすまないようになった。
家族が故郷に囚われていることに起因して、家族、特に家族愛が絡んで眼の色が変わる場面を入れる。

「勇気のプリキュア」らしくサイアーク相手にも1人で突進して行くが、初期にはむしろ「蛮勇」という言葉が似合う危ないキャラ。
めぐみたちを巻き込んでしまったことについて申し訳なく思っており、良心の呵責に苦しむ。

しかし本人は自分のことで周りを心配させまいと明るく振舞っている
精神的・肉体的な限界が来て倒れ、「1人で何でも抱え込んではいけない」「いざという時は人に寄りすがる」ということを学んで成長する話を入れる。

王族としての教養を活かし、世界のプリキュアたちを助けに行く時はその国の文化や風習を紹介する係。

それまでずっとホームレス状態だったのがめぐみたちにバレて、
いおなの空手道場で預かられることになる(まりあが留学しているので空いていた姉の部屋を使わせてもらうことに)。
家事手伝いをしたり、新聞配達をして生活費を入れたり、
まりあのために部屋を毎日掃除したりと、彼女なりの「お返し」をしている。

・ゆうこ

行動原理が「美味しいご飯」なのは同じ。
ただし、悪いことをしたやつに手を伸ばすなら、「あなたがやってきたのは悪いことなのよ」と指摘した上で「でもあなたがやり直したいというのなら見届けさせて」と更正のお手伝いをする感じに。

食べ物とつながって色々なことを考える場面をもっと入れる
(輸入食品を通して「世界の人とはどこかで必ず繋がっている」とか)。

仮設住宅地に炊き出しに出かけ、そこでひめと知り合う。

・いおな

しっかり者同士の関係でひめとは馬が合う。
出会いのきっかけは、幻影帝国に家を壊された人たちの仮設住宅組み立てのボランティア。
まりあは海外留学中の大学生or高校生。海外出張回で、出張先を守っていたキュアテンダーがまりあの変身した姿だったと知ってビックリ、という話を入れる。テンダーが出るのは日本人街のあるフィリピンとか?
両親は日本に住んでいて、祖父・両親・自分の4人暮らし状態。これにひめが加わる。

・プリキュア4人共通

家族との具体的な日常描写を入れた回を最低2回は入れる。

・ブルー

「地球の神」ではなく、「博愛の神」という肩書にする。服装のデザインをやり直す。
本体がブルースカイ王国に封印されており、デカニャンよろしく霊体を遠くに飛ばして交信している。霊体は戦闘力なし。
クロスミラールームの力を出すことくらいは一応出来る。が、関与したくても戦闘でプリキュアを直接助けることは出来ない。
最初に「神様」と呼ばれた直後に「人前でその呼び方されるとマズいから名前で呼んでくれるとありがたい」と言われて、皆から名前呼びされる(人によってはさん付け)。
誰に対しても平等に接する。恋愛禁止令は出さない。
※めぐみから「プリキュアにルールは他にないんですか?例えば、『恋愛禁止』とか」と言われて「何を言ってるんだい、アイドルじゃないんだよ?」と冷静に返す。

誠司とめぐみの関係を見て、ミラージュとの関係を自分も見つめ直すようになる。
周りから「最初からミラージュの気持ちを断れば心の傷は最小限で済んだ」と指摘された上で「僕も今から思えば確かにそう思う。僕のしたことは許されることではない。そのことは僕自身も重々承知しているし、何を言ってもどうにもならないだろう。けれど彼女がそれで無関係な人々を傷付けているのを見過ごせない。僕1人ではミラージュを止めることが出来ない。どうか助けて欲しい」とめぐみたちに頭を下げる。

水たまりや窓ガラスなど、鏡面の出来た所から出て来てサイアークの出現を知らせるのがお約束。
陥落した地域のプリキュアへの支援を月イチ以上のペースで要請する。

実はラスボスの作り出した人形orアルターエゴで、終盤に本体へ取り込まれる。
が、終盤にミラージュを心の底から愛していたということからラスボスに離反。最終回で呪縛から解き放たれ、1人の人間としてミラージュと結ばれる。

・誠司

めぐみと小さい時からの「家族」「日常の一部」としての側面を強調する。
周りが異性ばかりという「しずかちゃん状態」ではなく、男友達をもっと登場させる。イメージは「Splash Star」の脇役の皆さんの感じ。
めぐみに終始気を遣っていて、何も言わずとも何を求めているのか分かる関係
ひめから「まるで夫婦だ」と言われたのをきっかけに意識し始める。

めぐみが戦っているのを知っていながら、自分が何も出来ないということに悩む話を入れる(ココやナッツの悩みと大体同じ)。
「自分の仕事は、1人の人間としてのめぐみが帰る場所を守ること、信じて待つことである」という結論を落とし所にする。

・裕哉

相手をお前呼びしない。
もっと一途な気持ちであることを描写する。
具体的にはハトプリのハヤトや奏太みたいな感じ。
デート話ではテンパリすぎて失敗しまくるとか、可愛げのある描写を入れる。

・りぼん&ぐらさん

2人のメイン話を入れる。ただのカード排出機にしない。
デザインをあの巨大テントウムシみたいなのから変える。デフォルメした怪獣のぬいぐるみみたいな感じに。
巨大なモンスターに変身して戦うことが出来るが、長い間やってなかったせいで5秒しか保たない(妖精にも一応戦闘能力が存在すると示すことで、ファントムの正体の伏線にする)
サイアークを倒して得たエネルギーを捕まえて、手でこねくり回してカードに変える。

④幻影帝国について

・基本設定

基本は本編と変化なし。
幹部の人数を追加し、それぞれが違う地域を担当しているという設定にする。
占領したブルースカイ王国の大気は「邪気」に蝕まれていて、人間が入れないようになっている。
「邪気」がジャミングを引き起こすので衛星写真も撮影出来ず、現地の様子を撮るためには直接行って撮影するしかない(要するにミノフスキー粒子)。

幹部は全員「邪気」で体が構成されており、そもそも人間ではないという設定。
見た目も少し変えて、体のどこかに亜人的な意匠を加える
例:帽子を外したナマケルダの頭に角が生えている、
手袋を脱いだオレスキーの手にカギ爪がある、
ホッシーワのスカートの下から尻尾が見えているなど

・ミラージュ

10月頃には「裏切られた悲しみには同情する。それでも世界中の人たちに迷惑をかけていい理由にはならない。あなたはここで止める」としてブルースカイ王国で浄化される。
自分のやってきたことについて良心の呵責に悩み、「償い切れないなら戦えばいい」というハピたちプリキュアからの言葉を受けて吹っ切れる。追加戦士として参戦。敵のバリアを剥がす役になる。

・ファントム(=ファンファン)について

目的はあくまで「プリキュアをプリキュアでなくすこと」
なのでわざわざ変身解除されたプリキュアを鏡棺桶に閉じ込めたりはしない。
変身を解除させた上で変身アイテムを破壊し、プリキュアに関連する記憶を消すだけ
デザインを悪役らしく、黒もしくは毒紫色の服装にする。改心した後は白装束。
改心後は、敵怪人に貼られたバリアを剥がす役割を担う
ヒーローサイドに戦える男性が居るという状況になるのがマズい場合、性別を女性にする
その場合のデザインはファントムの格好したアンラブリーにする。

悪堕ち前のミラージュとはパートナー妖精の関係ではなく、3体の妖精の中で一番ミラージュと仲が良かったということにする。
「ミラージュが悪に堕ちたことを悲しんで行方を眩ました」と勘違いされていた

・ナマケルダ

基本は変化させる必要なし。
恋愛に対して積極的に水を差したがる役目だけホッシーワに譲る。
最終回で生瀬が登場する場合は、「連中が私とそっくりになったせいでとばっちりだ」と冗談を言う描写を入れたら面白いかもしれない(別人であるということを明示する)

・ホッシーワ

大まかな所は変化させる必要なし。
人を貶めずにいられないのについて、トラウマから来ている可能性を臭わせる描写をしない。

・オレスキー

「信じたって裏切られるだけだー!」とか言わない。過去を臭わせる描写は廃止。
それ以外の所は特に変えなくていい。


・黒幕

名前がアレなので変える。
動機は、「『心』というものが、圧倒的な力を持つ絶望と悲しみに踏み潰されていくのを見るのが楽しいから」
宇宙一迷惑な愉快犯。

300年前にブルーを送り込み、その後振られたミラージュにディープミラーとして接近。洗脳する。

プリキュアの力もブルーが生み出した力、そしてブルーを生み出したのも自分。つまり自分が作り出した存在であるとして、ずっと登場人物たちが自分の掌で踊っていたことを嘲笑う。

単独での力は超絶強い。本人曰く「その気になればいつでも地球を破壊出来る」ほどの力を持っているが、「人間が圧倒的な力で屈服させられ、絶望に捩れる姿が見たい」という理由で手加減をしている

「愛だの絆だの幸せだのという戯言は力の前には無力。1人では何も出来ないお前たちが、人間であるお前たちがそれでも愛を守れると言うのなら、やってみせろ!!」と主張しながらラブリーたちを痛めつけ、全プリキュアたちの変身アイテムを破壊。愛の結晶を握り潰して変身能力を完全に奪う。
、「時間をかけて育てた苗木が巨大な木を育むように、人一人ひとりの力が合わされば怖いものなんて無い!」「人の心を踏みにじって笑うことしかしないあなたに、私たちの絆は負けやしない!」と世界のプリキュアたちからの応援を受けたハピネスチャージの4人の心と反応し、新しい「愛の結晶」が誕生。4人でファイナルモードに変身する(イメージはデジモンアドベンチャーの最終決戦での「心の中の紋章」のくだり)。

最後はリュムナデスのカーサよろしく「これは誰の分」攻撃を4人から受けて、最終技で消滅する。


すみません、ストーリー編は長くなる&未完成なのでここまでです。
設定だけでも結構変えると行けるもんだなと思います。
特にひめ。設定をいじれば、彼女がどれだけ不快なキャラにならずに済んだことやら…
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