どうもこの場ではお久しぶりで~す、特撮大魔王で~す。
またまたpixivに投稿していたSSをこっちに転載します。
時間の都合とか考えると今日投稿できるのはこの一作だけですが…
まあとりあえず見てって!
――――――――――――――――――――――――――――
「「「大学ツアー?」」」
都内の郊外に位置する若葉台市。その住宅街で、一際異彩を放つ和風の屋敷。
その中の座敷で、3人の少女―いや、年齢を考えると少女と呼ぶのは失礼にあたるかもしれない―が、テーブルをはさんで正面に座った女性へ、同時に声を投げかけた。
ほ「そう。あなたたちも、もう高校3年生でしょ?もうどの大学を受験するかくらい決めていなきゃいけない時期よ。」
その屋敷の主である一家の一人娘である黒髪の女性、雪城ほのかがそう返した。
ラ「あああ…もう高校生活も1年ないんだああ…どうしよう…」
美「あたしは万が一の時の為に資格を取りたいから経済学部なんかを考えてるけど…二人はどの大学に行くつもりなの?」
祈「私は当然獣医学部に行くつもりだけど、まだどの大学を受験するかまでは大体しか…」
ラ「あたし全然決めてないよおぉ…」
友人、蒼乃美希と山吹祈里に挟まれた席で、3人のリーダー格の桃園ラブが机に突っ伏す。
祈「そうならないように、高三になる前にやること見つけなさいって言ったのに…」
ラ「3年間もあるからその間に見つかるだろうと思ってたあたしが甘かった…」
彼女が何をそんなに困っているのか。読者諸兄には少しだけ時間を遡って
説明しなければなるまい。
ラブは14歳の時、超人気アイドルグループ「トリニティ」のリーダーである知念ミユキと
ひょんなことから知り合い、ダンスを教わることになった。
元々ミユキさんに憧れていたこともあり、ラブは友人であった美希と祈里を巻き込み、共にレッスンに励んだ。
後に、迂余曲折を経て友人となった東せつなを加え、
4人は「クローバー」というダンスチームを結成。
せつなは事情があって自らの故郷に帰ってしまったが、
今でも一ヶ月に一回は「こちら」に顔を出して一緒にレッスンを受けている。
そんな生活が続いておよそ2年、高校生になって、大人になった時の事を本格的に考えなければいけなくなった時、ラブは「時間」という魔物に囚われてしまっていた。
「高校を卒業するまで3年もある。その間にやりたいことは見つかるはず。」
そう甘く考え、ラブは進路決定をズルズルと引き伸ばしていったのだ。
「早く進路を決めないとマズいぞ」という周囲の忠告も
暖簾に腕押し、豆腐にかすがい、ぬかに釘。
彼氏ができたことで気持ちが浮かれていたのも手伝ってか―その「彼氏」も口を酸っぱくして同様に忠告していたのだが―完全に目の前のこと=ダンスだけにひたすら取り組んで、
他をおざなりにしてきたというわけ。
そしてとうとう、今すぐにでも進路を決めなければならない時が来てしまった。
ミユキさんからも一度「全員が進路を確定させるまでレッスンはお預け」と
脅かされたこともあった。あの時、前述の「彼氏」…ミユキさんの弟に
色仕掛けをしてミユキさんにレッスンを再開するようお願いさせるなんて
せこいマネをしないで、ちゃんと進路を考えておけばよかった。
後悔すべき話は多いが、後悔先に立たず。覆水盆に返らず。覆水難収。覆水不返。
気がつけば過ぎている。それが「時間」である。
皆さん、時間は大切にしましょう。失われた時間は取り戻せません。
ラ「ああああ…どうしよう、どうしよう、みきたん~、ブッキ~(><)」
美「どう考えても自分で蒔いた種でしょう!自分でどうにかしなさい!」
美希の言う通り。ちゃんと周りの言う事を受け入れていればこんなことにはならなかった。その分無駄にしていたエネルギーは後悔することよりもリカバリーショットに割いていただこう。
ほ「というわけで、ラブさんが特に危険な状態だし、私となぎさが大学案内をしてあげようと思ってるの。」
祈「確かお二人の卒業したのは雄宗大学ですよね。丁度良かったわ。獣医学部があるから、候補の一つなの。」
美「確かに、大学の雰囲気を見るならオープンキャンパスの時よりも何もない時に来た方が良いわよね。是非お願いします…ラブのためにも。」
ほ「わかったわ。それじゃあ…○日、九時に大学の正門前に直接集合でいいかしら?」
ラ・美・祈「「「はーい!」」」
ほのかに対して返事をし、3人は屋敷を去っていった。
この時、この3人は知らない。
約束の日に、
自分たちとその仲間が4年前に風の都で出会った友人と思わぬ再開を果たすことも、
その「友人」や仲間たちと共に、迫り来る邪悪な敵と戦うことになるということも。
「あの人は今」のコーナー
桃園ラブ…1996年3月3日(桃の節句)
17歳。ずっと進路をまともに考えていなかったため、
高校3年生の現在になってそのしわ寄せに遭っている。
ミユキさんからのレッスンは本数を減らしてもらい、
その分の時間を進路を考えるのに使っている。4人の中では一人だけ彼氏持ち。
身長165センチで、ブラのサイズは超高校生級のFカップ。彼氏はムラムラして大変だ。
蒼乃美希…1995年12月12日(数字の12は完璧さの象徴)
17歳。読者モデルとして忙しい毎日を送る。
身長170センチでブラのサイズはCカップ。
ラブや祈里より胸が小さいのが悩みの種だが、本人曰く
「あたしの近くにあたしにつりあう男の子がいないからであたしのせいじゃない」。
体型を気にして無理なダイエットをしているためか、やせ型。
腰はくびれていて小尻なのでボンキュッキュな体型。
山吹祈里…1995年12月25日(クリスマス)
17歳。大学は獣医学部に入学する予定であり、
ラブとは対照的に進路がほぼ固まっている。
ラブたちとは違ってくびれがなく全体的に丸っこい体型で、
Eカップの巨乳が目立つのを恥ずかしがって猫背気味。身長159センチ。
東せつな…1996年3月8日(小松由佳さんの誕生日)
17歳。「ラビリンス」復興のために祖国にて奮闘中。
管理国家でなくなったラビリンスの新体制を作り出すべく仲間たちと頭を捻る毎日だが、
今でも一ヶ月に一回くらいのペースで「こっちの世界」にも来て一緒に踊ったりするなど、
ラブたちとの交流が完全に途絶えたわけではない。身長165センチ。
体型はラブと瓜二つ&悪役時代を思い出させるグラマーさで、
これまた超17歳級のFカップ。
雪城ほのか…1990年4月4日(公式)
23歳。雄宗大学理工学部を主席で卒業したばかりで、そのまま大学院に入った。
同じ大学を卒業したとある友人とは現在も交流が続いており、
その「友人」の結婚式ではスピーチを務めた。身長160センチ。
ブラのサイズはDカップで、身長171センチかつスレンダーな体型である「友人」と並ぶと
カップルに間違えられることもしばしば。